むし歯は、ミュータンス菌という細菌が歯垢をつくり、歯垢の中で酸を作ることによって歯が溶かされる病気のことです。
放っておくと、むし歯はどんどん進行し、やがて神経に到達、抜かなければいけなくなってしまいます。
また、知覚過敏はむし歯じゃないのに歯がしみる症状のこと。どちらも、定期的な検診が必要です。
食事をとると、口の中は酸性になり(pHが低くなり)歯の表面の成分であるカルシウムとリンが溶かされ始めます。これを脱灰といいます。普通40分くらい時間が経つと、pHは高くなり、溶かされたカルシウムとリンは元に戻り、再石灰化されます。しかし、酸にさらされる時間や回数が多いと、歯の脱灰が続き、むし歯が進行してしまいます。
むし歯は進行状況によって、C0~C4の5段階に分けられます。それぞれの特徴と治療方法は以下の通りです。
冷たい水を口に含んだり、冷たい空気に歯が触れたり、歯ブラシなどで歯を擦ったりして歯に痛みを感じたことはありませんか?
むし歯ではないのにこうした痛みを感じることを、知覚過敏症といいます。知覚過敏賞の原因は、歯の根本にある象牙質が露出してしまうことです。
歯肉が縮んだり、磨耗することによって歯の露出が起こり、歯ブラシや冷たい水・空気がそこに刺激を与え、それが歯の神経に伝わって痛みになります。
この刺激を繰り返し、歯の神経を興奮させていると、次第に歯の神経が敏感になっていき、さらに痛みを感じるようになってしまいます。
治療はせず、経過観察をしても悪化することはほぼありません。
歯の象牙質に薬物や接着剤を塗り、神経に刺激が届かないようブロックします。
また、象牙質の表面をコーティングする成分を含んだ歯磨き粉があるので、これを使って自宅でブラッシングすることもオススメしています。
まず軽度な症状の場合と同じく、薬物や接着剤を塗っていきます。
ただし、歯が欠けているなどの場合は、むし歯の治療と同じように歯の形を整えてから治療を行うこともあります。
これらを行っても症状が改善されないときは、歯髄炎に進行してしまったと考えられます。
その場合は、神経を取ってしまう治療を行います。